今週、レッスンに来た生徒さんのお話です。
教室に入ってくるとピシッと姿勢正しく立ち、
賞状を受け取る時のようにお辞儀をしながら
両手で私に可愛い包装紙に包まれた箱を差し出しました。

それは、先日の発表会のお礼のお手紙が添えられたプレゼントでした。
お手紙にはお母様からの喜びと私への労いの言葉が綴られていました。


この一年、私のレッスンでの言葉に耳を傾け、考えながら音を出す姿が印象的だったこの生徒さんは

実はちょうど昨年の今頃
曲がレベルアップして難しくなってきたこともあり、ピアノを続けていくことに迷いを感じ始め
お母様と私で何とか励まして継続された生徒さんでした。


今年の発表会では
ステージで演奏する後ろ姿は幸せが満ち溢れ、
楽屋で聴いていた私も涙が出るほど多彩な音色でとても素敵な演奏をしてくれました。

今年は、「やめないことにした！」と言ってくれたそうです。


ピアノを教えていてこんなに幸せなことはありません。
お母様のお心遣いにもとても嬉しく思い、私ももっと勉強して頑張ろうと思う元気をいただきました。


何事も、続けていく中で必ず
なかなか思うようにいかないもどかしさや辛さを感じる時があると思います。
やめてしまうことは一番簡単なこと。
諦めずに乗り越えた先に、大きな幸せと達成感が待っているのではないでしょうか。


また一つ、大きな成長をしたこの生徒さんは
来年の発表会ではどんな曲を聴かせてくれるのか
今からとても楽しみです。

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ピアノ教室　あゆみ会　

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