お知らせ

2022-04-24 10:30:00

生徒さんのお話 葵区ピアノ教室にて

ピアノを始めて3年たちますが
長い間音符読みに苦戦し、少しずつ読めるようになってきても、
実際に楽譜に向かうとなかなか思うようにいかず、一つの曲に時間がかかっていた生徒さんがいました。

先月の発表会の曲も譜読みにだいぶ苦戦しましたが、乗り越えて本番ではこれまでの発表会で一番上手に演奏できました。
そしてこの春、生徒さんの様子が突然変わりました。

今週のレッスンでその生徒さんは
前回のレッスンで新しく渡した課題のページを開きながら私に言いました。

「これね、間違ってもいいからゆっくり丁寧にやろう思って、両手合わせてきたよ。まずは片手から弾く?」


私はこれまでと少し違うその生徒さんの言葉に驚きながら
「それなら両手で弾いてみようか」と言って弾き終えるまで黙って見ていました。


その生徒さんはゆっくりだけど、全体を同じ速さで(実はこれがとても大事)
全ての音、リズムを正しく弾きました。

途中、生徒さんの目線を確認すると
今弾いている所の譜面をしっかり見ています!
譜読みの基本ができたのです・:*+.(( °ω° ))/.:+


たくさん褒めてあげて、迎えにきたお母様にもすぐにご報告しました。
お母様のお話では、春からお母様が忙しくなり、そばで見てあげることができなくなって
ピアノの練習は一人で任せていたので心配でした
との事


なんと、一人でピアノに向かい、自分の力でやっていたのです・:*+.(( °ω° ))/.:+
私とお母様は大喜び。
生徒さんも毎日のピアノの練習が楽しくなったと嬉しそうに笑っていました。


この生徒さんは練習時間は多い方ではありませんでしたが
思い返せば、大変な時も難しい曲に出会った時にも、涙を見せる事があっても弱音をはかずにマイペースに練習を続けていました。


音符を読む
リズムを考える
更に指使いに従って鍵盤で指を動かす

私たちは当然のように毎日行なっていることなのですが、
これって改めて考えてみると子供さんにとっては本当に大変なことですよね。

おぼつかない練習や、なかなか自分からピアノに向かえない子供さんの姿に
お母様がモヤモヤする時があるかもしれませんが
もしかしたら、子供さんが自身の壁と向き合っている期間なのかもしれません。


生徒さんにはそれぞれのペースがあります。
なかなか上手にできない期間があったとしても
例えその期間が長かったとしても

その壁を乗り越えることが出来た時
ピアノのテクニックだけでなく、人間的にも大きく成長します。

指導者やご家族は、生徒さんを温かく見守って諦めることなく導きながら、
続けていけるように気持ちの面で支えになってあげることが
とても大切な事なのだと改めて思った出来事でした。


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ピアノ教室 あゆみ会 

静岡市葵区にてピアノの個人レッスンをしています。

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