お知らせ

2021-11-16 14:05:00

アコースティックピアノと電子ピアノの違いについて

 

ピアノを習い始めたいけれど自宅に楽器がない・・そんな時、どの楽器を購入したら良いのかとても悩みますよね。

 

楽器店を覗くと、様々なメーカーの電子ピアノが並んでいます。

電子ピアノは音が消せるし、軽量で良い点もたくさん。

でも、ピアノ教室ではアコースティックピアノを勧められるけれど・・

 

そもそも、ピアノと電子ピアノとは何が違うのでしょうか。

ホームページ公開後の最初のお知らせは

ピアノと電子ピアノの違いについてお話したいと思います。

 

 

電子ピアノとアコースティックピアノの一番の大きな違いは、構造による発音の仕組みです。 

 

アコースティックピアノは指先で鍵盤を押すとハンマーが動き、弦を叩きます。

叩かれた弦は振動する事で音が出るのですが

実は叩かれた弦だけではなく他の弦へも共鳴しています。

これがいわゆる倍音と呼ばれるものです。

 

ピアノの音色は十人十色であると

指導方針のページにてお伝えしました。

それは本当に

同じピアノだと思えないほど、演奏者によって響き方や音色が変わります。

 

その秘密は、この倍音にあるといえるでしょう。

鍵盤の抑える位置や力加減、体の使い方で音は非常に繊細に変化します。

 

 

レッスンで生徒さんが先生にアドバイスされている

様々なタッチや、体の使い方は

実は倍音を豊かに響かせるためのコツだったりするのです。

 

 

耳を使ってこの繊細なまでに変化する音を聴き分け、追求すること。

これがピアノの真の上達に非常に重要な鍵になります。

 

 

一方、電子ピアノには弦がありません。

鍵盤を叩くと鍵盤がセンサーを押し、あらかじめプログラムされた音が発音されます。

 

最近の電子ピアノは少しでもピアノに近付けようと研究して作られているものが多く

中には倍音が鳴るものもありますが

ピアノにおける倍音と違うところは、どのように弾いても、前もってプログラムされた音の中から選択されて鳴る事。

 

つまり、弾き方をどれだけ変えても

出る音はプログラムされた音の範囲内であり

良くない弾き方をしても、汚い音はならずにそこそこの綺麗な音が出てしまいます。

そのため、電子ピアノでは弾けていても

アコースティックピアノでは思った音が出せない、うまく音が鳴らない・・という事が起こります。

 

 

また、練習の時に常にボリュームを小さく絞ってしまうことも

音量に対する表現力が曖昧になり

指先のコントロールが大まかな荒いものとなる大きな問題点だと思います。

 

 

 

導入時期の小さなお子様は、耳が最も育つ年齢です。

だからこそ、豊かで多彩な響きを持つアコースティックピアノで音の楽しさを学んでほしいと

思います。

 

 

しかし、住宅環境により、電子ピアノしか選べないということもあると思います。

やむを得ない場合には、できる限り構造がピアノに沿ったもの

「タッチ」を最重視でお選びください。

 

ご購入の際には是非ご相談ください。

 

 

ピアノ教室 あゆみ会 ♫

 

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